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「相手を思う気持ちがすべての原点」


みなさん、おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今日から2月です。
1月はあっという間でしたね。
世間では、中国発の新型コロナウィルスによる肺炎に関する情報で
いっぱいで、世界を震撼させています。
中国での感染者は増え続け、1万人を超えました。
日本でも人からの感染者が出ており、全国に被害が拡大しないか
不安です。
この時期は、インフルエンザ感染者がもっとも増えるので
自己防衛は欠かせませんが
それにしても中国は大混乱しています。


本来なら、中国のお正月である春節の時期でにぎわっており、
日本でも中国人の旅行者が多数予定されていたようですが、
相次ぐキャンセルでホテルや観光事業に
大きな打撃です。
国内消費に盛り上がりが欠ける中で、外国人の観光客による消費は
いわゆるインバウンド効果は、小売り、サービス業にとっては大きな収益源です。
それが今年は大誤算となります。


人口が減少する日本において
市場が縮小するのは避けられません。
その結果として企業数は減少しており、数を求めてきた企業経営は
転換期を迎えています。
市場が膨らんでいる時は、供給力をつければ景気の波に乗って成長できますが、
市場が縮むときには、需要を伸ばす力、需要を捉える力、需要を見つける力が
重要です。
量から質の時代になってくるということです。
起業すればだれでも成功することはなく、
構想、戦略がないと継続的経営は非常に困難な時代です。


中小企業にとっては、ここが大きな難関です。
昨年、11年ぶりに企業倒産数が前年を上回りました。
倒産の原因は様々ですが、
もっとも多いのは、販売不振です。実に7割以上です。
モノが売れない、売上が上がらない、支払いができない。
単純化すると、こんな構図でね。
経費削減には限界があり、そもそも放漫経営でない限り
中小企業はそう経費を削減するところも大きくありません。
だから、中小企業にとっては「売上がすべて」といっても過言ではありません。


僕たちのところに経営改善に相談に来られる経営者さんが
昨年後半から増えてきました。
改善を迫られる状況もさまざまですが、
いちばんは、売上をどう作るかです。
これが簡単に出来たら、誰も苦労することはないのですが、
モノを買うのは自分ではなく、お客様、つまり他人なので
自分の思うようにできないところです。
自分の考え方や行動ですぐに改善できればいいのですが、
相手の気持ちを動かさないといけないので
とても厄介です。


しかし、スタートはここです。
自分のことを考えるのではなく、自分がやりたいことを押し付けるのではなく
相手、お客様の気持ちを考えることがスタートです。
相手を理解して初めて、相手の欲していること、悩んでいることが見えてきます。
商売は、お客様に喜んでいただくことが基本です。
そうでないと、長続きしません。
自分のやりたいことを相手の押し付けることが、長続きしますか?
最初はお付き合いということがあっても、持続性はありません。


人間関係も同様です。
相手を思いやって、相手の力になるから、長い関係を築いていけます。
自分のことしか考えない人は、総じて人間関係が長く続きません。
コミュニケーションが苦手な人、この原因も自分のことしか考えていないことが
多いです。
上手く伝えようとか、いい言葉を使おうとか、それができないことが原因ではありません。
相手を思うことができれば、自然とコミュニケーションを取れるものです。


昨年、アフガニスタンで亡くなった中村哲さんは
なによりもアフガニスタンの人々が、安心して生活できることを第一に考えられました。
当初は、言葉の壁もあったでしょうが、
間違いなく、中村さんの相手を思いやる気持ちは伝わっていました。
多くのアフガンの人たちが、中村さんの死を悼みました。
あるアフガニスタン人は、事件の2日後に生まれた男の子に
「ナカムラ・ムスリムヤール」と名付けたそうです。
そこには、「人に尽くす子になってほしい」という願いが込められているそうです。
中村哲さんの死後も、中村さんの思いを引き継ぐ人がいて、中村さんの魂が
生き続けている。素晴らしいですね。
中村さんがまさに命を賭して、伝え続けた結果です。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。