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「猛威、新型コロナウィルス」


みなさん、おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


広島県、ようやく今週初雪が観測されました。
広島では過去最も遅い観測日からさらに21日も遅く、
85年ぶりに記録が塗り替わったそうです。


今週は、朝方と夜は冷え込む日が続きました。
南国生まれ南国育ちの僕にとっては、過ごしやすい冬が続いていましたが、
この暖冬で商売に影響が出ていたところも多くありました。
広島県北部のスキー場も、ようやくオープンできたそうです。
でも、この時期からのオープンには今年の収益は厳しいでしょう。
気候変動が商売に影響することが、今後も多くなりそうです。


商売への影響でいったら、こちらはさらに深刻です。
中国発の新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
中国での感染者数は3万4000人を超え、死亡した人は700人以上です。
日本でも感染者が増えていますが、
その影響は経済にも大打撃です。


中国は「世界の工場」とも「世界の胃袋」とも呼ばれ、
グローバル化した経済において中国の存在なしでは成り立たなくなっていると
言っても過言ではありません。
製造業に至っては、中国で何かしたらの部品をつくったり、材料を仕入れたり
あるいは完成品をつくったりしている企業が多くあります。
自動車で言うと、3万点ある部品を組み立てることで1台の自動車が完成します。
3万点のうち1点でも部品が揃わなければ、自動車を完成させることはできません。


例えば、トヨタの自動車はトヨタの工場だけで作っているのではありません。
3万点の部品は、日本国内の部品製造会社や海外の部品製造会社などから
仕入れて、最終的にトヨタの工場で組み立てられ完成します。
だから、そのすそ野は広く、当然、人件費の安い中国でつくると低コストの
自動車を製造することができるので、製造メーカーにとって中国は
重要な拠点となります。
この影響は、非常に大きく、これからどんどん膨らんでくると思われます。


製造業の工程における影響も大きいですが、
こちらもその深刻さに不安が募っています。
観光業です。
訪日外国人数は2019年、3188万人でした。
そのうち約3割は中国人です。
ひと月当たり、約80万人の中国人が日本を訪れています。
「爆買い」という言葉が流行語となったように、中国人の日本での消費金額は
大きく、ホテルや飲食店から、百貨店をはじめとする小売業の業績を支えていたのが
この外国人観光客です。


広島市内は、ここ数年、ビジネスホテルが建設ラッシュです。
おそらく、外国人観光客の多い東京の首都圏、大阪などは
さらにホテルの乱立状態にあると思われます。
さらに、1月下旬からは中国のお正月である春節の時期で
この期間を利用して中国人の日本旅行は多くありました。
しかし、このコロナウィルスの影響で、ホテルや飲食店の予約はキャンセルが
相次いでいます。
40万人の予約キャンセルという記事も新聞で見ました。


依存度が年々大きくなっていた分、その反動は計り知れません。
コンサルティングの仕事をしていて、
一つの会社の売上構成を見たとき、特定のところへの依存度が高いのは
リスクと我々は見ます。
もちろん、安定して売上をつくれている時は、非常に良いのですが、
良い時の影響が大きいように、悪くなった時の影響も同じほど、いやそれ以上に
大きくなります。


これは、あのリーマンショックで我々が経験したことです。
製造業の構図は、メーカーがあり、その下に1次下請け、2次下請け、3次、4次・・
と続くピラミッド型です。
下位の下請け企業に行けば行くほど、その売り先は、一つ上の元請企業が
1社、2社という現実でした。
だから、仕事をもらっている1社がこけたら、もう手がありません。
分散していれば、1社からの受注が縮小しても、他があるのでまだ成り立ちますが、
少ないと非常に厳しく、リーマンショックの時に倒産した下請け企業は
膨大でした。


あの状況がまた来るのではと不安が募ります。
やはり、企業は地道に影響努力が重ねることが不可欠です。
客単価を上げることも重要ですが、客数を増やすことのほうがもっと重要です。
ただ、日本の経済は人権減少に伴って縮小傾向です。
このなかで、売上をどう作るかは大きな課題です。
作れば売れる、そんな時代ではありません。
コンサルティングの現場で、とても実感することです。


新型コロナウィルスのニュースで、インフルエンザの影が薄くなっていますが、
どちらにしても、予防をしっかり行ってください。
ただ、マスクは店頭から消え、不足状態でこちらも不安の種ですが。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。