お問い合わせ

まずはお気軽に
お問い合わせください
082-222-3191 AM 9:00~PM 5:00

ブログ

 
「新たな敵の登場」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


昨日までの雨がやみ、今朝の広島は晴れ間が見られます。
ゴールデンウィークも終わり、気温の上昇とともに湿度も上がってきて
ジメジメした日本特有の気候に差し掛かってきます。
沖縄では例年よりも早い梅雨入りで、
今年は全国的な長梅雨になるのではないかという予報も出ています。


ゴールデンウィークもありましたが、
このところ息つく暇もないほど、といったら大袈裟ですが、
仕事に追われています。
お客様との打ち合わせを優先するので、
事務的なことが手つかずで、メールチェックすらまともにできていない現状に
ストレスを感じます。
新聞は毎日、日経と地方紙の中国新聞を読みますが、
日経新聞は読み切らず、まだ水曜日の記事を読んでいる最中です。
情報は鮮度が重要なので、数日前の記事をいまさら読んでも
と、思われるでしょうが、
これは貧乏性なのでしょうか、読まずに捨てることができないのです。


こんな状況が重なって、このブログも3週間ぶりとなってしまいました。
ところで、ゴールデンウィークはどう過ごされましたか?
今年は3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークとなり
人出も各地で多かったようです。
後半の3連休は天候もよく、気温はあがりましたが、過ごしやすかったですね。
でもその反動か、広島は休み明け後のコロナ感染者数が一気に増加中です。


さて、そんな中、物価の高騰が止まりません。
休みの期間中に買い物としていて気付かれた方も多かったと思いますが、
食料品から電化製品、家具、雑貨に至るまで
あらゆるものが値上がりしています。
物の価格は基本的に需要と供給のバランスで決まります。
値段が上がるということは、需要に対して供給が不足している状態であるということです。
ロシアのウクライナ侵攻による影響は大きく、特にエネルギーや小麦、穀物は、
ロシアとウクライナが重要な生産国であり、供給が減っています。
ロシアについては、先進国による禁輸制裁もありますが、
ひとつの地域で起こることが世界にその影響が広がるのは、グローバル化の影の部分です。


日本は、食料にしてもエネルギーにしても国内自給率が極めて低いので
その影響は甚大です。
ガソリン価格は、政府の補助金の効果もあり、少し落ちついていますが、
それでもこの1年で高い時で約20%も値上がりしました。
同じものを同じ量だけ買っても、支払額は増えているので、
当然、収入も増えてほしいのですが、
賃金は変わっていません。いやむしろ下がっています。


国税庁が毎年公表する、「民間給与実態統計」という調査があります。
民間企業に勤める給与所得者のデータをまとめて公表しており、
勤めている人のほとんどが行っている年末調整という手続きのデータを
基にしているので、僕は給与のデータを調べるときはこの統計を
一番参考にしています。
タイムリーではありませんが、令和2年の1年間の調査結果によると
1人当たりの平均給与は433万円で、前年比0.8%減少です。
正規、非正規、男性、女性に関わらず、すべての給与所得者の平均です。
正規従業員より非正規従業員が増えていれば、理解できる点もありますが、
令和2年は正規従業員数よりも非正規従業員数の減少の方が多いので、
これは、給与の減少が事実であることを表しています。


こうなると生活は一段と厳しさを増すと言ってもいいでしょう。
何らかの生活防衛策を考えておこないと
支障が出てくることが今後予想されます。
そうなると、いわゆる不要不急なものの消費が減ります。
ぜいたく品と呼ばれるものは特に売れなくなります。
そういう商品をつくっている会社は、売上が低下してきて経営が厳しくなります。
さらなる不景気の波がやってきます。
日本経済は、バブル崩壊後、失われた20年とも30年とも言われますが、
その「失われた」がいまも継続しているということになります。


ゴールデンウィークに人出が増え、街に活気が戻ってきて気持ちも明るくなり、
やはり景気はいいに越したことはありません。
コロナとの戦いもありますが、
物価高騰というまた新たな敵が登場したような感じです。


本日も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。