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- 「一隅を照らす」
おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。
8月も最後の週末です。
来週からは9月ですね。
残暑は依然として厳しいですが、空は、雲は秋です。
先週も話しましたが、雲は秋を先取っています。
夕方の日が暮れるのも早くなっていますね。
昼間の厳しい暑さはまだきついですが、
朝晩は気候が変化していることを感じる日が多くなりました。
さて、ロシアがウクライナ侵攻して半年が過ぎました。
どこまで続くのか先が見えない状況に心が痛みます。
最近は、報道慣れしてきたのか
ニュースでも取り上げられるのは後ろの方になり
報道を見る自分も当初のころに比べると感情が動くことが薄れてきていることに
失望を覚えます。
遠い国で起こっていることで、直接自分に影響が及ばないという他人事感が
関心の薄さにつながっていると思います。
そして、自分の力ではどうにもならないという無力感です。
ウクライナではこの苦境の中でも必死に生きようとしている人が
大勢います。
民間人の死者数も増加しています。
なかには、子供も多く含まれています。
報道では耳にしますが、その時は「なんて残酷な」と思いますが、
そこで終わる自分がいます。
口ではロシアやプーチンを非難する発言をします。
しかし、結局、口で言うだけで何もできない自分は
偽善者なのかと思うこともあります。
ただ思うのは、自分の大切な人、周りの仲間は幸せでいてほしいと
力を尽くすことには無気力でも無関心でもいけないということです。
でも、それでもすべてを尽くせないことが多く
時に、失望を与えてしまうことも少なくありません。
天台宗の開祖である最澄の言葉に
「一隅を照らす」
というものがあります。
自分のいる場所で自分が輝き、その光で周りを照らすことが
良い世の中を形成することにつながる、という意味です。
正確には、
「一隅を照らす、これ則ち国宝なり」という言葉です。
片隅のだれも注目しないような物事に、ちゃんと取り組む人こそ尊い人という意味です。
なにか大きいことをしようと考えますが、
派手なことではなく、いま自分がいる場所で人知れず善に勤めることが
人間の本来の役目なのだと思うと、少し気が楽になります。
迷ったり、悩んだり、自分に失望したときは、
この「一隅を照らす」原点に戻ると、もやもやが晴れてきます。
そういう時は、自分を過度に大きく見せよう、よく見せようとするときだから
かもしれません。
小さな取り組みを積み重ねることで、良い世の中につながると信じて
また前に進んでいこうと思います。
ただ、ウクライナでは今この時間も死の恐怖と向き合っている人が大勢いることも
忘れることなく、
自分のまわりで大切な人がそういう境遇に陥らないように
自分のあり方を考え続けることが大切ですね。
本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末を。