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「東日本大震災から12年」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今日、3月11日で東日本大震災から12年になります。
未曾有の自然の猛威が、わたしたち人間に苦難の経験を強いました。
死者1万5900人。
現在の避難者数3万884人、
行方不明者2523人。


この時期になると、当時の津波の映像がニュースで流れます。
何度見ても恐怖感が和らぐことはありません。
時間の経過とともに記憶が風化するとも言われますが、
決して忘れてはいけない日です。


今朝の新聞に被災した方の記事が掲載されていました。
地震発生から37分後に生まれた子が、ことし中学に入学するそうです。
当時、お母さんが入院していたベッドの周りは
地震により機材がすべて倒れ、院内は停電していました。
窓ガラスは割れ、破片が周囲に飛び散っている状態。
お父さんがベッドのお母さんに覆いかぶさり懸命に鼓舞したそうです。
「1秒でもいいから、この世で3人で顔を合わせたい」と願いながら。
地震発生から37分後、簡易ベッドを分娩台にして出産しました。
暗闇の中、暖房は切れ、包むタオルもない中、お父さんは小さな体を
ギュッと抱きしめたそうです。


福島県相馬市で被災した小学5年生の男の子には、お父さんがいません。
地震後、家族の無事を確認した消防団員のお父さんは
逃げ遅れた住民を助けるために車で港に向かいました。
翌日、港から3キロほど離れたところでお父さんは見つかりました。
相馬市では沿岸部が津波に襲われ、458人が犠牲になりました。
その男の子は2011年7月、避難していた山形県で生まれました。


多くの人があの経験により、人生が一変しました。
広島にいた僕は直接、震災を体験していません。
だから、被災者の方々がどんな思いでこの12年を過ごしてきたかを
軽々と語ることはできません。


日々いろんなことに心を痛めることもあれば、心を躍らすこともあります。
でも、朝は必ず来ます。
毎日、自分で自分の行動を決めることができます。
自分の意思で今日を、明日を決めることができないことが
どんなにつらいことであるか。


今日はどんな一日にしようか。
明日はどんな一日になるかな。
こう思えるところに希望が存在します。


命の大切さを考える日、3月11日。
人は忘れる生き物であり、慣れる生き物でもあります。
だから、今日、3月11日があるのだと思っています。
自分が何のために存在し、どう生きるのか。
誰にでも生きる意味があり、生きる価値があります。
自分がいまいることを喜ぶ人がいます。
自分の存在に幸せを感じてくれる人がいます。
自分を愛してくれる人がいます。
多くの人の中で自分が生きています。
そう思える社会をつくることが、いまを生きる私たちの使命です。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。
良い週末をお過ごしください。