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「G7広島サミット閉幕」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


5月最後の週末です。
先週末は、主要7か国首脳会議(G7広島サミット)が開催されていた広島ですが、
すっかり平静を取り戻し、日常が戻ってきました。
このブログでもお知らせしたように、この1ヶ月ほど街を走れば
警察車両と巡回中の警察官ばかりでした。
特に先週1週間は厳戒態勢がさらに強化され、物々しい雰囲気でした。
G7サミットが広島で開催されることに加えて、ウクライナのゼレンスキー大統領が
電撃参加し、毎年開かれるサミットのなかでも特に印象的な開催になりました。


いつか「核なき世界」の実現に至ったとき、広島サミットがその分岐点になったと
言われるような歴史的一歩にもなる、そんなサミットでもあったと思います。
そしてもうひとつ、大きな転換期だと感じたことがこのサミットを通じてありました。
それは、もう民主主義という価値観だけで世界を牽引することは
できないということです。


今回は、招待国として8か国が参加して拡大会合も行われました。
その中には、G7国と必ずしも同じ価値観を持っているわけではない国もありました。
例えば、ロシアの蛮行に対してもその見解は分かれます。
特に最近よく取りざたされるグローバルサウスの国々はインドをはじめ
その価値観は様々です。


ダイバーシティ、ジェンダーフリーなど多様性の時代と言われますが、
国同士の連携も、まさに多様化の時代になったという印象を強く持ちました。
民主主義という旗だけでこれまでつながりを強く持ってきましたが、
いろんな考え方や価値観、国益も様々ななかで
国同士が何でつながり、何を共通の目的、目標とするかは
非常に難しくなってきています。
今回、岸田総理は議長として相当苦心されたと思います。


専制主義対民主主義というイデオロギー対立では
地球規模の課題には対処できないのはあきらかです。
岸田総理もどこかで発言していましたが、
価値観を一方的に押し付けないで、また特定の国を排除しない考え方が重要だと。
相手によってニーズがさまざまであるのは、人も国も同様です。
そのニーズをいかに満たすかがビジネスでは重要ですが、
政治や外交も同じです。


今回は、「法の支配に基づく国際秩序」という言葉をよく使っていましたが
これから世界がどう連携するかは非常に重要です。


経営でもとても大切なのが、どんな組織、チームを構築するかです。
人それぞれ生きてきた環境が違い、当然価値観も様々で
そういう多様な人が集まるのが会社です。
多様な人材がそれぞれの良さを発揮し、チームとして連動するためには
共通の目的と目標が必要です。
ここに向かって、それぞれの多様な価値観や強み、良さが発揮され
融合してこそ成果につながります。


過去に戦争を繰り返した時代に遡ることは、決してあってはなりません。
サミットで首脳たちが訪問した平和記念公園の慰霊碑に
「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれています。
この言葉を心に刻み、平和な未来をどうやって築いていくのかを
今回各国の首脳が改めて考えることになると
広島サミット開催に大きな意義が生まれます。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。