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「引退」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今朝の広島は曇っており、午後から雨予報です。
今週は黄砂がひどくて、空はずっと霞んでいました。
今朝ももしかしたら黄砂の影響で明るさがないのかもしれませんが、
午後からの雨で街がきれいになればいいなと思っています。


1日から新入社員が入ってきて新年度がはじまりましたが、
もう来週末からゴールデンウィークです。
今年は暦上はあいだに平日が3日あるので大型連休とはいきませんが、
会社によっては30日から2日も休みとして
最大10連休というところもあるかもしれません。


新型コロナウィルスが5類に移行してからはじめてのゴールデンウィークなので
各地で賑わいそうです。
新入社員たちも待ち遠しいでしょう。


さて、今週、2人のスポーツ選手が引退を発表しました。
1人は、サッカーの長谷部誠選手。
現在、ドイツのブンデスリーグのフランクフルトに在籍しています。
日本代表のキャプテンとして歴代最多の試合に出場し、
歴代最高のキャプテンと評されています。
選手たちの気持ちを汲んで監督首脳陣とのパイプ役になっていたことは有名ですが、
その礎は自身の著書のタイトルにもなっている「心を整える」であり
冷静な判断とプレースタイルが40歳になるまで一線で活躍できた要因だと思います。


そして、もう一人がバドミントンの桃田賢斗選手。
悲運の王者。
桃田選手と言えば、東京五輪での予選リーグ敗退を思い出します。
「もしあの事故がなければ」
世界ランキング1位に座り、大会に出場すれば優勝という
向かうところ敵なしで東京五輪でも金メダル確実と言われていました。


しかし、1日して人生が暗転しました。
ちょうどマレーシアでの試合で優勝した翌日、乗っていた車が事故にあい
大けが負いました。
目の下の骨を折る重傷で、その後手術し、復帰に向けてトレーニングを積んでいましたが
本人曰く「思うように見えない部分があった」ことで
東京五輪ではまさかの敗退でした。


自身の競技人生は紆余曲折の連続だったと思います。
東京五輪の前回大会のリオデジャネイロ五輪でも、桃田選手はメダルの有力候補でした。
でもこの時は大会前に違法賭博が発覚し無期限の出場停止処分を受け
五輪出場も叶いませんでした。
復帰後の活躍は凄まじく、主要なビッグタイトルを総なめし
2019年は国際大会で歴代最多の11回優勝し、ギネス記録になっています。


「あの事故がなければ」
多くのバドミントンファンには悔やまれて仕方ないでしょう。
そして、桃田選手自身がいちばんそれを感じているでしょう。
事故後はなかなか思うようなプレーができず、パリ五輪も目指していましたが
腰の怪我もあり残念ながら今回引退発表となりました。


どんな人でも体力の衰えはあります。
スポーツ選手にとっては、加齢とともに引退が近づいてきて
その不安を払拭するためにトレーニングを重ねていきますが、
それでもいつか終わりが来ます。
しかし、スポーツ選手としてはそこでいったん線を引きますが
人生はまだ続きます。むしろ引退後の方が長いです。


アメリカではプロスポーツ選手が引退後5年以内に自己破産する人が
5割以上と非常に高いそうです。
日本ではあまり聞かれませんが、幼いころからスポーツに人生を捧げた人が
その世界から離れた後、どんな人生を送るかはとても難しい問題です。
プロ野球選手で引退後、コーチ・監督や評論家として活躍する人もいますが、
ほんの一握りで、
多くの人は第二の人生として起業したり一般企業に就職したりするのでしょう。
そこで力を発揮できるかは分かりませんが、
社会とつながることは大切です。
日の当たる場所を歩くことが、歩き続けることがどんなに容易でないかを
僕たちは知っているでしょうか。


みんな必死です。
ちょっと気を抜けば、一瞬にしてピンチに追い込まれます。
だからみんな余裕がなく、自分のことを考えるだけで、自分を守ることにしか
思いが至らないのが現代社会なのかもしれません。
しかし残念ながら、自分が他人からどう見えるのかの自覚のない人が
社会で生き続けるのは困難です。


二人の人生はまだまだ続きがありますから、
応援し続けたいと思います。
そして、いつか第二の長谷部や桃田を育てている時が来るのを
楽しみにしたいと思います。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
みなさん、良い週末を!