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「侍ジャパン、14年ぶりの世界一」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


桜の開花宣言が各地で行われ、この週末が見ごろかなと思っていましたが、
今週の広島地方は雨が多かったので
満開のタイミングが少し伸びそうです。


そして、こちらは桜の満開より一足先に
大輪の花を咲かせました。
多くの人が釘付けになっていたでしょうが、
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で
日本代表・侍ジャパンが、14年ぶり3度目の優勝を果たしました。


アメリカに渡ってからの準決勝、決勝は
まさに歴史に残る死闘で好ゲームでしたね。
準決勝のメキシコ戦は、終始劣勢に立たされましたが、
全ての選手が試合後に話していたように
諦めない気持ちが最後、逆転サヨナラ勝ちになりました。
負ければ終わりのプレッシャーのかかる緊迫した展開で
力を発揮できた要因は何だったでしょうか。


栗山監督が再三話していた、野球の神様が守ってくれていたのでしょうか。
おそらく、野球の神様は日本代表だけに微笑んだのではないでしょう。
どのチームも、勝利に向けて必死だったと思いますし
相手チームのメキシコは9回に逆転されるまでは
ほぼパーフェクトな流れでした。
ホームラン性の打球をファインプレーでアウトにしたり、
再三のピンチを土俵際で切り抜けたりと
野球の神様が守ってくれていたように思います。


今回参加したどのチームも、優勝という目標を持っていて
それをチームのすべての選手が共有していたはずです。
しかし、侍ジャパンは、そこで終わりではなかったように思います。
優勝の先にもう一つ大きな目的を持っていたのではないでしょうか。


それは、「野球をする子供たちに夢をあたえる」です。
ただ自分たちが勝利するだけでなく、誰かのために、
それは子供たちであり、日本のファンの人たちのためにという
勝利以上にもっと大きな志があったように感じます。
栗山監督が何度も言葉にしていましたし、
選手たちからもその言葉は発せられました。


その目的の実現と目標の達成に向けて
選手一人ひとりが仲間を信じ、尊重し、自分の役割を全うしたといえます。
今回、コンディション不良で出場を辞退した鈴木誠也選手に代わって
急きょ招集されたソフトバンクホークスの牧原大成選手。
出場機会はほんのわずかで
決勝の試合後、栗山監督から「出番が少なくて悪かった」と直接言葉をかけられた
そうです。
でも、牧原選手は自分がなぜ代表に呼ばれたのか、その役割を理解し
全うしていました。


また新たな歴史をつくった大谷選手が、決勝の最後の打者・同僚で世界最高の
選手であるトラウト選手を三振に打ち取ったシーンは
この先もずっと語り継がれるでしょう。
こうして活躍した選手に当然スポットライトが向けられますが、
決して派手さはありませんが、チームのために献身的にプレーする選手もいて
あの優勝があったように思います。


企業組織も同様です。
ただ、お金を稼ぐだけ、売上や利益のためだけに企業活動をしているところと
何のために自分たちの会社が存在するのかという、その先の目的を持っている企業では
企業の質や品格が違います。
そして、それを社員がしっかり共有し、
その中で、主体性をもって自分の役割が何であり、それを献身的に全うしている企業は
素晴らしい会社ばかりです。
経営者のちっちゃい欲のために社員が働かされる会社は不幸でしかありません。
まだそういう企業も多いようです。


選手を信じる。
栗山監督のコメントに何度も出てきた言葉です。
言うは易く行うは難し、ですが、
人材マネジメントの原点であり最大の秘訣ですね。


「あんなバッターではない。世界がびっくりするバッターであることを
このWBCで証明したいと思っている。彼を信じる気持ちは揺るぎない」
不振にあえぐ村上選手が準決勝でサヨナラタイムリーを放った
試合後の栗山監督の談話です。
こんな風に言われると、選手はうれしくて燃えないはずはないですね。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございます。
良い週末をお過ごしください。