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「脚本家・坂元裕二氏」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


梅雨入りして雨の日が多くなりました。
今朝の広島は曇りですが、夜ぐらいから雨になる予報が出ています。
先週は、広島の三大祭のひとつ「とうかさん」が開催されていることを
お話ししましたが、
今週は「フラワーフェスティバル」が広島市で開催されます。
こちらも広島では人気のイベントで、例年ではゴールデンウィーク中に行われますが、
今年はG7広島サミットの関係でこの時期に行われます。
いつもだと3日間の開催ですが、今年は今日、明日の2日間になります。
天気が心配ですが、今年は4年ぶりにパレードが行われるようで
楽しみにしている人も多いと思います。


さて、先日、カンヌ映画祭で「怪物」で脚本賞を受賞した坂元裕二さんを
ご存知でしょうか?
「東京ラブストーリー」や「ラストクリスマス」など大ヒットドラマを数多く
手がけた方です。映画だと「世界の中心で、愛を叫ぶ」。
今回の受賞で知りましたが、東京ラブストーリーを描いたのは20代半ばだったそうです。
19歳の時、脚本家としてデビューしているのですごいです。
そして、坂元さんの代表作の一つに「Mother」というドラマがあります。
児童虐待を母親から受けていた7歳の女の子が、
ある日ゴミ袋の中に入れられて捨てられていたのを担任の先生が偶然見つけ
そのまま誘拐して母親になり、二人で生きていくというストーリーです。


先生であり母親役が松雪泰子さん、7歳の小学生役が芦田愛菜ちゃんです。
芦田愛菜ちゃんは、当時5歳。
オーディションでの規定年齢は7歳でしたが、異例の大抜擢だったそうです。
ちょうど、このドラマがいまBSで再放送されていて
毎週見てしまいます。
2010年のドラマでその当時も僕は見ていましたが、
10年以上たってもドラマとしてまったく色褪せず、引き込まれていきます。
その脚本が坂元さんで、この再放送が流れている中での
今回の受賞でした。


セリフの細部にわたって、愛情があり
7歳の子が無邪気でありながら、真っすぐに前を向く姿は描き方がすごいと
思っていました。
そして、非常に難しい役どころを当時5歳の芦田愛菜ちゃんが演じていますが、
「すばらしい」の一言です。
とても5歳とは思えない演技は、表情、言葉のひとつひとつに
寂しさや希望や夢が詰まっているのです。


親による児童虐待は当時(2010年)よりはるかに増加しています。
木曜日も長野県で、2歳の男の子を灯油の浸透した布団に放置し中毒死させ
母親が逮捕されるという事件がおこりました。
いかなる理由があっても子供を殺めることは許されません。
人の命を奪う権利は誰にもありません。
いまも戦闘が続くウクライナでも多くの子供が犠牲になっています。
子供を守るのは親だけでなく大人の責任です。


坂元裕二さんの描く脚本には、誰もがもっている悲哀とそれを乗り越えて
前を向く強さを感じるものが多くあります。
ドラマを見た後、映画を見た後、視聴者にこんな気持ちになってほしいと
思って脚本を書いているのだろうと思いますが、
坂元さんが伝えたいことは何だろうと思いながら
再放送の「Mother」を見ています。
機会があったら、ぜひ「Mother」を見てください。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。