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「カープOB、北別府学さん死去」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今日は朝から快晴です。
気温もかなり上昇しそうです。
今週は雨の日が多かったですが、梅雨の中休みなのか
昨日からいい天気が続いています。


昨夜は、マツダスタジアムに家内とカープを見に行きました。
新井新監督になり、セリーグでの順位は4位ですが、
いい戦いをしています。
カープにとって鬼門と言われる交流戦もここまで善戦し
交流戦勝ち越しが見えています。


新井監督の先入観にとらわれない前向きさが選手にも広がっているように思います。
カープの交流戦は、2018年からコロナの影響により中止となった2020年を除き
負け越しが続いていました。
特に、2019年、2021年、昨年と3季連続の最下位。
しかし、新井監督はこのことを報道陣に問われても、
「過去のことは僕は知らない。全く関係ない。」と一蹴。
この雰囲気が今年の戦いに影響しているように思います。
昨日もホームラン2本と先発の床田投手が完封し、最高の試合でした。


そして、昨日、カープOBの北別府学さんが亡くなったニュースが伝えられました。
北別府さんを悼み、スタジアムは半旗が掲げられ、
選手たちは喪章をつけての試合でした。


北別府さんといえば、現役時代、「精密機械」と称されるほど狂いのない
抜群のコントロールを武器に通算213勝をあげ、数々の投手タイトルに輝きました。
5回のリーグ優勝、3度の日本一に貢献し、カープ黄金時代を支えた
チームの大黒柱で、現役引退後は解説者として活躍。
2020年に白血病を患い、それから闘病生活が続いていました。
広島ではレジェンドなので、多くのファンが元気になりまた現場に
復帰されることを願っていました。


北別府さんは、ブログもされており、闘病前はよく更新されていて
カープのことはもちろん、趣味で始められた家庭菜園の話もよくされており
ファンにとっては身近な存在でもありました。
闘病生活になり、ご自身でブログの更新ができなくなり、奥様が後を引き継がれて
いました。
そして、最後のブログは、「もうすぐ父の日だよ、がんばれ」のタイトル。
退院して家でゆっくりしてもらおうと、座り心地の良いリクライニングの椅子を
家族で購入し、ここに座らせたいという家族の思いが綴られています。
その思いもむなしく昨日、6月16日にお亡くなりになりました。


ちょうどコロナ禍だった昨年、広島で夏の高校野球の地区予選が開かれていました。
甲子園でも優勝するなど全国的にも知名度の高い、
そして昨年も優勝候補だった広陵高校が3回戦で敗退するという波乱がありました。
その広陵高校を破ったのが、高校野球ではまったく無名の英数学館という高校でした。
昨年、このブログでも話しましたが、
その無名の高校を2018年からコーチに就任し指導していたのが
北別府さんでした。
闘病中だった北別府さんをとても元気づけた英数学館の戦いぶりでした。


亡くなった野村克也さんが生前よく話されていたのが、
「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」という後藤新平の言葉です。
野村克也さんの薫陶を受けた選手たちが、いまやプロ野球界で活躍しています。
ことしWBCで日本を優勝に導いた栗山監督もその一人。
現在も3人がプロ野球の監督をしています。
北別府さんも、カープの選手たちから高校球児まで多くの人づくりに
力を尽くされました。


形あるものはいずれ姿を消し、なくなります。
でも、人の心に刻まれたものは、そこにあり続け、
そしてまた、それが次の人に引き継がれていきます。
自分の存在はなくなっても、その遺志は人から人へ引き継がれ
永遠に残ります。
北別府さんは、僕たちファンにもその勇姿を心を残してくれました。


昨夜の試合後のヒーローインタビューは、3人の選手がお立ち台に
上がりました。
インタビュートップバッターの堂林選手の第一声は、
自分のホームランやチームの勝利のことではなく、
北別府さんが亡くなったことへの哀悼でした。
うるっときました。
北別府さんも、昨日の勝利を喜んでいたと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。