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「あれから1年です。」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


梅雨真っ只中の週末です。
ことしも各地で強い雨が降っており、この週末も北部九州、山陰地方は
警戒が必要だと今朝テレビで言ってました。


あれからもう1年なんですね。
安倍晋三元首相が選挙応援の演説中に銃撃され亡くなったから
ちょうど1年になります。
志半ばでこの世を去らざるを得なかったのは、無念であっただろうと
改めて思います。


毎年多くの人が亡くなります。
日本は新しく誕生する命の数よりも、亡くなる命の数のほうが圧倒的に多く
少子社会であり、多死社会です。
長年病気を患い懸命に回復を目指しながら亡くなっていく人、
不慮の事故により突然命を落とす人、
また自ら人生の幕を下ろす人。
人はいつか死ぬのだから、ではありますが、
やりたいことがたくさんあり、未来に夢や希望を持つ人には
容易に受け入れることができません。


もちろんだからと言って、命に寿命があり運命がある以上
自分の力で死を避けることはできませんが、
果たして自分がそういう状況に置かれたとき、冷静に受け止めることが
できるだろうかと考えると到底自信がありません。
だから、50年以上生きられたこと、いま生かされていることに感謝するしかありません。


安倍さんが亡くなってこの1年、政治はどう変わったでしょうか。
良くも悪くも安倍さんの力は自民党内に限らず政界では大きく
四方八方にその影響力があったと推測します。
安倍派はいまだに次のリーダーを決められずにおり
派閥は安倍さんが存命だった時のような結束を感じません。
強烈な力を持つカリスマ性の高いリーダーがいると
往々にして起こることです。
会社でも同様で、社長の力が大きすぎると次の世代になったときに
その功罪が問われます。


ニデック(旧日本電産)の永守重信氏、
ファーストリテイリングの柳井正氏
ソフトバンクグループの孫正義氏。
3者とも日本を代表する経営者ですが、
いずれも後継者の人選には苦戦されています。
続けることは企業の責任でもあり、経営者として最大の使命です。
一から築き上げた創業者としては、次を誰に託すかは本当に難しいだろうと思います。
自分の子供と同じぐらい、あるいはそれ以上の思いを会社に持っているでしょうから
傍から見る以上に多くの視点から判断するのでしょう。
会社を存続させる以上、次を誰にするのかは経営者の最大の仕事と言っても
過言ではありません。


安倍さんの場合は、それができませんでした。
やはり無念です。
会社と違って派閥は、トップが替わると派閥名も変わりますが、
ただそのDNAはずっと引き継がれます。


人はいつか死ぬのだから。
だからこそ、何を残すかは大切だと思います。
亡くなった野村克也さんが好んで口にしていた言葉です。
「財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すを上とする」
とても重い言葉です。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。