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「福澤諭吉が遺したもの」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


8月ももう1週間で終わります。
ですが、この暑さは相変わらずで9月に入ってもしばらく続きそうです。
先週、広島は気温が30度という日がありました。
でもおかしいんです。
30度が涼しく感じるんです。
これだけ35度超えの日が続くと、感じ方も麻痺してくるようで
自分でも笑えました。


さて、もうすぐこの人ともお別れです。
調べてみたら、ずいぶん長い間、この方に喜びと安心をいただいていたようです。
福澤諭吉です。
来年、一万円紙幣が変わります。
肖像人物は、日本資本主義の父と言われる渋沢栄一になります。
福澤諭吉が1万円札の顔になったのはいつだろうと調べてみたら
1984年、昭和59年からでした。
ということは、40年間、僕たちの憧れでいたということです。
そんなに長い時間という感覚は全くありませんでしたので
少し驚きました。


僕が子供のころは、聖徳太子でした。
いまでも覚えていますが、日本人らしく勇ましく凛とした表情は印象的でした。
福澤諭吉に変わったのは、僕が小学生のころになるので
僕の人生の大半は福澤諭吉を追いかけていたことになります。
長年慣れ親しんだ人と別れるのは、どんな感覚になるのかまだ分かりません。
ただ、来年以降すぐに福澤諭吉の1万円札がなくなるわけではないので
まだしばらくはお付き合いすることになりますが、
新しい紙幣と旧紙幣が混合する間は、少し混乱もし、間違いもしそうです。


ところで、なぜ福澤諭吉の話をしたかというと
もう皆さんご存知のように、今年の夏の高校野球は
福澤諭吉が創設した慶応義塾大学の高等部の慶応高校が、
夏連覇を目指した仙台育英高校に勝利し107年ぶりに優勝しました。
107年前というと、1916年で大正時代のことです。
福沢諭吉が亡くなったのは、1901年なので、残念ながら107年前の優勝を
目撃していませんが、
しかし、自分がつくったものが100年以上も続いているのはすごいですね。
多くの学生を育成し輩出し、かつ教育という日本の国づくりに大きく
貢献する学び舎の創設者です。


そんなことまで構想していたのでしょうか。
いずれにしても学ぶことの大切さを説き、その精神はいまも引き継がれているのは
間違いありません。
最近のビジネスパーソンは、自分のキャリアを形成することにとても前向きです。
以前は、会社が与えるものを習得するという受け身の形が多かったですが、
いまは、「自分の未来は自分でつくる」意識が広がってきており、
主体的に学ぶ人が増えています。


非常に良いことで、だいたい人から与えられたものがどのくらい身につくかというと
やらされ感の方が強くなり、習得度はそれほど高くないように思います。
それでも、長い時間をかけることで習得されていきますが、
いまは変化の速い時代です。スピードが求められます。
限られた時間の中で効率的に成長を遂げようとすれば、
自分から求める主体性が重要になります。


企業の人材育成においても、この「主体性」はカギとなります。
ただ、どうやってその「主体性」を養うのかは非常に難しいのですが。
みなさん、自分が人から言われなくても進んでやっていることって
何ですか?
それは、どうして人から言われなくてもできるのですか?
「主体性をもて」と言われて持てるものではありません。
内発的なものですね。
こんなことを考えてコンサルティングの仕事をしています。
いま、学校でも「教えない授業」というものが注目されています。
これも「主体性」をいかに引き出すかがその狙いにあります。


福澤諭吉は教育者として、どうしていたのでしょうか?


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末をお過ごしください。