ブログ

2024.01.20

おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今週は後半から天候がすぐれない日が続いています。
今朝も雨こそ降っていませんが、どんよりと曇っています。
これから雨が降る予報となっており、数日はこんな日が続きそうです。


それにも、パッと晴れない幕切れです。
これで本気で取り組んでいると言えるでしょうか？


昨日、政治資金規正法違反の罪で安倍派を含む3派閥の会計責任者が
起訴されました。しかし、安倍派幹部の立件は見送りとなりました。
国民感情からすると、まったく理解できません。
安部派幹部が直接関わったことを立証できない。
しかし、裏金をたっぷり作り、それを私的に利用する。
しかも多額に上る。
これは事実です。


民間企業や個人が同様のことをしたらどうなるでしょうか？


今回のキックバック方式による裏金づくり。
それを政治資金収支報告書に記載していなかった。
これで立件できないのであれば、そんな法律は役に立ちません。
毎度毎度のことながら、このような事件になると、秘書や会計責任者の
罪が問われるだけで政治家本人はその後ものほほんと生きています。
こんな法律は即刻改正すべきで、秘書、会計責任者が罪を犯せば
政治家本人も同罪とすべきだとこれまで何度も何度も思ってきました。
だいたい秘書や会計責任者が、自己の利益のためにやるのではないことは明白。
政治家の関与があるはずで、わざわざ自分が泥をかぶるようなことを
人がやるはずがありません。
しかし、政治家は証拠を残さないことには長けているので
自分まで捜査の手が及ばないようにしています。


マイナンバー、インボイス制度、電子帳簿保存法。
企業にも国民にも電子化をさせ、すべてを透明にさせておき、
その仕組みをつくった当の本人たちはそんなすべてを掌握されるシステムなんて
くそくらえとばかりに抵抗する。


そして、個人的に非常に違和感を毎回抱くのが
こうした不祥事があったときの政治家の言葉です。
「遺憾」
昨日、岸田さんも
「国民の政治への信頼を損ねるもので、極めて遺憾だ」と発言しています。
遺憾の意味は、
「期待したようにならず、心のこりであること、残念に思うこと」です。
不正を起こした本人たちが、残念だ、期待したようにならなたったとは、
他人事に聞こえます。
「遺憾」ではなく、「申し訳ない」という謝罪ではないでしょうか。
自分たちが国民の信頼を裏切る、損ねる不正をして残念だ、ではないでしょう。
毎回、政治家のこの言葉に強い憤りを覚えます。


政治資金規正法の問題は、自民党の問題では済まないレベルの話です。
自民党が政治刷新本部という名ばかり組織をつくったそうですが、
1回のパーティーで20万円を超えて支払ったら個人や法人の名義を記載する
現在のルールのそのバーを5万円にするとの議論になっているそうですが、
それでなにか？と民間企業に勤める、そして国民としても
甚だ理解できない議論に終始しています。
デジタル化して、1円単位で透明化すべきです。
政治家にも電子帳簿保存法を適用すべきです。
実際、企業や個人にはそれを求めているではないですか。
自民の問題ではなく、政治の問題です。
政治資金の流れをデジタル化するシステムと法律をつくればいいだけです。
だいたい「政治資金パーティー」という呼び名自体、何ぞやの世界です。


それを政治家の反対を押し切ってでもやり切る。
それが、岸田さんが「火の玉」となることではないでしょうか。


そもそもこんな形ではガバナンスが効きません。
自分たちを縛る法律を政治家自らがつくるはずはありません。
ここは、国民が政治家を規制する法律をつくったらいいのではないでしょうか。
と言っても、1億2000万人を超える国民がそこに参画することは物理的に
不可能なので、民間人の代表で構成する。
あ、そういえば、政治家も一応国民の代表者でしたが、
なにを代表しているのかは、まったく分かりません。
企業でも不祥事が起これば、第三者機関で検証します。
身内では自浄能力がないから、甘くなり、虚偽もあるため
何のしがらみもない第三者がやります。
このシステムと同じで、政治家を正すには第三者機関が必要です。
法律を作る、立法は政治の役割ですが、
これまで政治家にさせてきたから、抜け道をつくり自分たちが不利にならないような
法律ばかり作っています。


立件は免れたと言え、政治家としての道義的責任は避けられません。
今回の政治資金収支報告書に不記載の政治家には、しっかりけじめをつけて
いただきましょう。
派閥を解消したぐらいで何も変わらないことは、国民は分かっています。
政治家は離合集散を繰り返す生き物だから。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
みなさん、よい週末を！