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「将来設計から投資を考える」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


今朝の広島地方は、いい天気です。
気温が下がり、風が冷たく感じますが、その冷たさも気持ちよく感じます。
今週は各地で春一番が吹くニュースが聞かれました。
澄んだ空と爽やかな空気感に春が近づいていると実感しますね。


さて、連日、東京株式市場の日経平均株価が上昇しています。
昨日は、史上最高値38,915円にあと50円まで迫り
来週はいよいよ35年ぶりに最高値更新が見られるかもしれません。


好調な企業業績、円安、半導体関連株の急騰など、いくつか要因はありますが、
ことしから始まった新NISA制度を活用した投資資金の流入も
一定程度影響しているようです。
はじまってまだ1ヶ月半ですが、
比較的若い年齢層で新NISAを通じて株式投資を始めているようです。


数年前に、「老後2000万円」というフレーズが突如として登場し、
その当時は、数字の独り歩きに物議を醸しましたが、
日本人の平均寿命から考えると決して現実離れしている数字ではありません。
定年を迎えて、そこからどのくらい時間があるかというと、
平均寿命から考えると20年ほどです。
一世帯当たりのひと月の支出額はだいたい30万円ほどです。
若い世代ほどお金を使うことがないとしてひと月20万円ほどの生活水準だと
仮定しても、年間240万円、20年間で4800万円は必要となります。
これに対して、どれだけ公的年金があるかですが、
厚生年金を長く掛けている人はひと月15万円ほどはあるでしょうが、
公民年金の人は最大で月65,000円です。


現役世代と同じ水準の生活をすると、20年間で7200万円が必要です。
モノの消費はそれほど多くないでしょうが、サービス消費は増えるかもしれませんね。
旅行に行ったり、おいしいものを食べたりすると
もしかしたらもっと支出は増えるかもしれません。


元気な間はそうやって好きなことを楽しめますが、
介護という問題も誰にでも起こり得ます。
健康寿命の平均が70歳前半なので、そのあとのことを考えると
設計はまた変わってきます。
こう考えると、公的年金だけでは心細い人も多いでしょう。
まして、日本の社会保障制度の先行きを考えると
年金不安は常にあります。
将来年金をもらえないのではと思う人も少なくないでしょう。
過度に国に頼るわけにはいかないと考える人は、早くから準備をしています。


先行きに不安を感じさせる話になりましたが、
もちろん投資をする人がみんな老後のためをやっているわけではありませんので
それぞれの目的をもって投資を考えると良いと思います。
日本は長く続いたデフレ経済からインフレ経済へと徐々に変わりつつあります。
インフレ時には、お金の価値が下がってくるので
金融資産の半分が現預金の日本人は経済の流れに乗り遅れる状態になります。
過度な投資は控えるべきですが、
自分の将来設計の中で投資と金融をどう考えるかのきっかけにはなります。
株式市場に投資を通じてお金が流れてくると、経済も活性化してくるので
日本の景気にも好影響をもたらします。


来週の株式市場が過去を超えてくるか、注目です。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
よい週末を!