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- 「もやもや、憤り、清々しさ」
おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。
今朝の広島は快晴です。
このところ気温がぐんぐん上昇してきて、いよいよ暑い夏がことしも
やってくるのかと戦々恐々としています。
毎年、「今年の夏は暑いですね」が
夏の挨拶言葉になっています。
実際に、去年の夏の世界の気温は、記録のある限りで最高気温だったそうです。
来週からは6月に入りますが、9月ぐらいまででしょうか
暑さとの戦いが続きますね。
さて、昨日、サッカー元日本代表キャプテンの長谷部誠選手が帰国し
引退の会見をしました。
そして、夜のニュース番組にも生出演され、たまたまテレビで見ていました。
第一印象は、清々しい表情だな、です。
本人も会見で話していましたが、
「まったく後悔がない。やり切った思いがある」と。
その言葉通り、表情に出ていて、いい顔しているなと思いました。
心が洗われる感じがしました。
自分のキャリアを長谷部選手のように、やり切って終えられるのは幸せだと思いますね。
いま仕事をしている人が、どれだけ充実した日々を送り、自分の人生を
幸せに過ごせているかと考えると、おそらくそんなに多くないように思います。
もちろん、長谷部選手も多くの苦悩と難しさがあっただろうと思いますが、
それもすべてが「やり切った」と思えるところは素晴らしいです。
顕在的、潜在的な退職希望者が数百万人いると言われている中で
僕も長谷部選手のように
「最高だった。やり切った。思い残すことはない」
そんな状態で現役引退したいなと思います。
そんな清々しさには程遠く、もやもや、いや強い憤りを覚えるのが
政治資金規正法改正案における国会での議論です。
自民党安部派の裏金問題に端を発した改正案の審議ですが、
国民を愚弄した内容のなさには呆れるしかありません。
論点は大きく3つあります。
議員に対する罰則強化、中身がまったくわからない政策活動費の透明性、
パーティー券購入者の公開基準額。
どれも、逃げ道ばかりが透けて見える自民党案は、今回の事件に対する反省が
ないことは誰の目にも明らかです。
びっくりしたのは、ある自民党議員が政策活動費において
「公開になじまないものが存在する」と国会という公の場で堂々と発言していたことです。
公開になじまないものって何?
企業であれば、それは経費と認められないものですね。
税務署は間違いなく否認するというものでしょうか。
あまりにも国民感覚とのズレの大きさに唖然とします。
私たちが経営改善を行う際、
現在やっている行動を一度ゼロベースで見直すことをよくします。
そもそもなぜその行動が必要なのか、あるいはその支出が必要なのかを
改めて考え直さないと、なかには特段目的や狙いがなく
これまでやっていたからという理由だけで無駄に続けているものが多分にあるからです。
思考が停止していて、考えて仕事をしていない人や会社によくあるケースで
それを見つけると大きな改善効果が出てきます。
無駄を省くだけでなく、改めて検討し直すことで
やり方を替えたり、さらに効果の出る行動が出てくる場合もよくあります。
政治家はゼロ回答はよくしますが、ゼロベースで物事を見直すことが本当に苦手なようで
なんとかして既得権益を守ろうとして
笑いが出るような稚拙な議論をしている場合がよくあります。
今回の政治資金規正法改正案における議論も
ニュースを見ていると、思わず笑ってしまいます。
これを本気で平気で話しているとは、国民が見ていることをこの人たちは
分かっているのかなと不思議にさえ思えます。
企業は、すべての支出における確認書類、つまり領収証は
1円単位で求められます。50万円を超える場合に使途を公開するなんぞ
理解しようにもできません。
なぜ、ですか?
パーティー券購入の公開基準を20万円超から5万円やら10万円超に下げると
議論していますが、その金額の根拠は?1円からではなぜできないのか?ですね。
透明にできないということは、なにか後ろめたいことがあるからだと
一般的には認識します。
罰則強化でも。自民党案は議員が必要な確認を怠った場合は、議員も失職するという
案ですが、「必要な確認とは」と考えるとまたまたそこに逃げ道を作っているなと
勘ぐってしまいます。
こんな議論は長年して、そしてまた事件を起こすことを繰り返すから
国民からの信頼がないということをそろそろ分かりましょう。
岸田さんはよく「国会で決めること」のような発言をします。
国会がこんな体たらくで、何を決められるのでしょうか?
しかもその過半数が、自民党なのですから。
そんなことを考えながらニュースを見ていたところに
長谷部選手が登場され、心が洗浄されたのが昨夜の出来事でした。
本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末を!