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「出生率1.20」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


広島は夕方から雨が降る予報ですが、
いまのところ雲は多いですが明るく、気温は高くなりそうです。


昨日、カープの大瀬良大地投手がノーヒットノーランを達成し
広島は大盛り上がりでした。
1回から9回の最後の打者を打ち取るまで、1本もヒットを打たれない
というとても難しい記録です。
長いプロ野球の歴史の中でも、わずか90人しか成し遂げていないといえば
その難易度の高さがより分かりやすいですね。
大瀬良大地投手は、去年までカープの開幕投手を5年連続していた
チームの大黒柱です。
しかし、ここ数年成績は振るわず、昨年のオフに右肘の手術をしたこともあり
今年の開幕投手は他のピッチャーに譲りました。


文字通り再起を賭けた今季は、これまでとスタイルを変えて臨みました。
前半はいいピッチングをしても仲間の援護がなく勝ち星に恵まれませんでしたが、
それが一つ報われた感じです。
自分のことより常にチームを優先し、仲間の状態を気遣う選手らしく
仲間の信頼も厚いようです。
こうした選手たちがチームの長い歴史をつくり、次に引き継いでいくから
いまもなおカープがカープであるのだと思います。


さて、日本の少子化はさらに加速しています。
先日2023年の出生率が発表され、過去最低を更新する1.20でした。
国の推計よりもかなり速いペースで少子化が進んでおり、
昨年の出生数は72万人です。
出生数の減少割合を見ると、もっと驚きます。
1990年から2000年は3%減ですが、2010年から2020年は22%減、
そして2020年から2023年の3年間ではすでに14%も減っています。
このペースで少子化が進むと考えると、怖くなります。


少子化対策に国はこれまでの30年間で66兆円の予算を投じてきたそうです。
結果だけ見れば、まったく効果を生んでいません。
価値観の多様化により、結婚あるいは子供を持つことがすべてではありませんが、
国の責任は重いと言わざるを得ません。
少子化の大きな要因は、未婚化です。
2023年の婚姻数は47万組。
第2次ベビーブームのころは年間の婚姻数は100万組を超えていました。
出生数も200万人を超えていました。
婚姻数が減ると出生数も減るのは当然で、ここに対策の重点を置かないといけない
ことは容易に想像がつきます。


これまで国の対策は主に生まれた後のことに予算の多くが投入されてきました。
保育園の整備、児童手当の拡充などですが、
これからはその方向性はある程度の転換が必要です。
このままでは次世代にバトンを渡せなくなる事態も出てきそうです。


話は戻ってカープはことしチーム創設75年です。
この長い歴史の中で、存続の危機に立たされたことがありました。
経済的苦境により、他チームに吸収合併されると一度は決まりました。
紆余曲折の中、チームの支援に名乗り出たのが広島県民でした。
県民が酒樽の中に募金を入れる通称「樽募金」と呼ばれ、この県民からの
熱い支援もありチームが存続に至ったという歴史がカープにはあります。


一人で成し遂げられることは限られていて、僕らは多くの人の支えの中で
いまを生きています。
この命の灯を次の世代に伝えることは、いまを生きる私たちの使命です。
少子化対策が簡単ではないことは承知していますが、
国民も税金を払うことで間接的に少子化解消に向けて協力しています。
岸田内閣は子育て支援を強化する方針を掲げ、さらに国民に増税を課そうと
しています。
成果につながる行動であるか、もう一度見直して欲しいと思います。


政治資金規正法改正案が衆議院を通過しましたが、
あれで本当に問題がなくなるでしょうか?
政治家のセンセイたちは本気でそう考えているでしょうか?
民間企業は、問題起きたら同じことが二度と起こらないようあらゆる角度から
検証します。しかし、それでも問題は起こります。
政治は、全体視点がなく目の前のことを帳尻合わせすることに注力します。
だから、また形を変えて当然のごとく問題が露呈します。
これが大きな違いです。つまり、本気度の違いです。
残念ですね。


本日も最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。
良い週末を!