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「変化対応術」


おはようございます。
エム・アイ・シー・コンサルティングの神宮です。


この数日で、急に気温が低下し寒さが増してきました。
今朝、会社に来る間でも車の屋根に雪が残っているのを見ました。
広島でも北部では積雪があったようです。
でも、ようやく冬らしくなってきたという感じです。
12月に入っても、寒くはなっていましたが
例年に比べると肌感覚では暖かく感じていました。
コートは羽織るようになりましたが、まだマフラーはこの冬まだ一度も
使っていません。
朝は体が縮こまるほどはなく、ひんやりした空気感が心地よく感じていましたが
今朝は体を十分伸ばすことにちょっと時間がかかりました。


さて、今年もあと2週間になりました。
1週間が過ぎるのが以前にもまして早く感じます。
やり残したことがたくさんあり、焦る気持ちがそう感じさせているのでしょうか。
コロナ禍の生活も2年目に入り、もう当たり前の習慣になっていることも
かなり増えてきました。
習慣が定着すると、もう元に戻ることはなかなか考えにくいです。


収束したわけではありませんが、これだけ感染者が減少していますが、
マスクはいつまで着けるのでしょうか。
いまやどこの入り口にある消毒は、いつか無くなるでしょうか。
外食するにしても、もう大衆居酒屋には行けません。
どこの飲食店もテーブルを少なくし、隣との距離を十分あける配慮が取られていますが、
飲食店の収支モデルは大きく変わっています。
身近な生活スタイルがこの2年で大きく変化しました。


それでも、人は変化に対応し、順応しています。
すごいなぁと思います。
海外ではどうか分かりませんが、日本人は規律正しくルールに従っています。
一部にそうでない人もいますが、
でも2年前まではその人たちの行動は多くの人の当たり前だったわけです。
変化に対応できない不器用な人が、いまは世間から批判を浴びる
そんな世の中に変化しました。
決して、ルールを犯す人を擁護しているのでありません。
ただその人たちにも変化に対応できない理由があるだろうと思います。


日本のコンビニエンスストアの生みの親、鈴木敏文さんは
コンビニ事業を「変化対応業」といっています。
ずっと右肩上がりで店舗数、売上高が拡大してきたコンビニですが、
いま店舗数も売上高も前年割れするなど苦戦しています。
コロナの影響を受けたことも大きな原因ですが、
コンビニのビジネスモデルの転換期にあることも事実です。
24時間営業と様々なサービスの開発により
便利さを常に追求し消費者の支持を受けてきましたが、
このコロナ禍による消費スタイルの変化に対応できていません。


全国に5万店以上あり、どの業態よりも消費者の生活に浸透しています。
一番大きい金融業の郵便局でも全国2万5000店舗ぐらいですから
その数は圧倒的です。
しかし、それゆえに会社間、店舗間の競争は激しく
市場が拡大しなければシェアの奪い合いで消耗戦にしかなりません。
コンビニはその市場を拡大してきました。
だから出店が留まることなく、セブンイレブンを筆頭に各社成長してきました。
しかし、市場の成長にブレーキがかかり、一気に消耗戦に耐えられないところが
噴出してきました。
24時間営業という看板モデルも崩れかかってきました。


コンビニに限らず、継続することは容易ではありません。
世の中の状況が一時でも停滞することはなく、日々、何らかの変化が
あらゆるところで起こっています。
ただ、1日1日ではその変化を感じることができないだけです。
来年がどんな時代になるか分かりませんが、
もう来年起こる変化は少しずつ目に見えないところで進んでいるのでしょう。
やっぱり人間はその変化に対応するしか生きる術はないのでしょう。
身につけるべきは「変化対応術」です。


コンビニが日本に誕生して50年。
人間でいうと、体力も低下してきて少しずつ新しいことに対して
億劫になってくるころです。
鈴木敏文さんが言われる「変化対応業」の真価が問われているように思います。
改めて、ダーウィンの言葉の重みを感じます。


残り2週間、けがや病気をすることなく元気に過ごしましょう。
本日も最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。